買いたいものを調べていたら、比較するページばかり増えてしまった。そんなとき、AIに「結局どれがおすすめ?」と聞きたくなることはありませんか。
42歳の会社員で、妻と子ども3人と暮らすテッダです。今回は、2026年9〜10月に公表された調査をもとに、AIを買い物の比較に使う方法をまとめます。商品のランキングではなく、自分の条件に合うかを整理するための使い方です。
情報確認日:2026年10月22日。この記事は調査と指示文をまとめたガイドです。筆者による商品購入・実機比較や、節約効果を検証した記事ではありません。
最近の動き:AIが買い物の判断にも使われている
NTTデータが9月30日に公表した調査では、商品・サービスの購入・利用時にAIを使った経験がある2,387人のうち、AIの提案をそのまま採用した経験がある人は69.7%。3月の前回調査から7.8ポイント増えています。調査全体は、全国の15〜69歳のAI利用経験者3,948人を対象に、8月28〜31日に実施されました。
一方で同調査は、AIの回答と企業の公式情報が食い違うといった困りごとも報告しています。提案が増えることと、提案が正しいことは別だと考えておく必要があります。一般生活者全体の割合を示す調査でもありません。
出典:NTTデータ「GenAI生活者インサイトレポート2026 ISSUE 02」発表(2026年9月30日)。
サイバーエージェントの10月16日の発表でも、調査対象のZ世代では、生成AIは商品を知る段階より購入の決め手となる段階で、ほかの情報源と比べた利用順位が上がると報告されています。これは同じ調査の購入段階による違いで、時間の経過による利用率やSNS再生数の急増を示すものではありません。
こちらは生成AI利用者1,648人の本調査を含む、7月13〜31日のインターネット調査です。42歳の自分や、すべての年代に同じ傾向があるとは言えません。
出典:サイバーエージェント「生成AIが消費に効くタイミング」(2026年10月16日)。
比較を始める前の5つのコツ
1.「欲しい機能」より、困っていることから書く
「性能が高いもの」では、使わない機能まで候補に入りがちです。「収納場所が狭い」「片付けに時間がかかる」など、解決したいことを一つ決めます。これは商品の推奨ではなく、比較の軸を作る作業です。
2.必須条件は3つまでに絞る
予算、置ける寸法、手入れのしやすさなど、外せない条件と、あればうれしい条件を分けます。たとえば家族で使う道具なら、付属品よりも収納や掃除の手間を先に比べる、といった決め方ができます。
3.候補は2〜3個、型番まで揃える
同じシリーズでも、発売年や型番で仕様が違うことがあります。自分で見つけた候補の正式な型番と、メーカーの仕様ページを用意します。候補を広げるより、少数を同じ条件で比べるところから始めましょう。
4.分からない欄は「未確認」のままにする
公式ページを読めないAIや、Web検索機能のない環境もあります。その場合は、公開されている仕様の必要な部分を、自分で確認して貼り付けます。AIに空欄を推測で埋めてもらわないように伝えます。
5.「買わない案」も比較に入れる
今あるものの設定変更、修理、手入れなどで、困りごとが解消する場合もあります。買い替えを前提にせず、追加購入をしない案も一緒に出してもらうと、判断材料を整理できます。
コピペ用:買い物の比較表を作る指示文
角括弧を置き換え、普段使っているAIに入力してみてください。特定のAI製品の機能を保証するものではありません。使える範囲で、テキストだけでも始められます。
買い物の候補を比較するのを手伝ってください。 まだ購入は決めていません。購入手続きは不要です。 解決したい困りごと:[困っていること] 使う人数・頻度:[人数、使う頻度] 予算の上限:[金額。送料や必要な付属品も含む] 必須条件3つ:[条件1、条件2、条件3] あるとうれしい条件:[任意] 候補A:[正式な型番、公式URL、確認した仕様の抜粋] 候補B:[正式な型番、公式URL、確認した仕様の抜粋] 候補C:[あれば記入] 次のルールで整理してください。 ・私が提示した情報と、あなたが確認できた情報を分ける。 ・URLを読めない場合は、そのことを明記する。 ・不明な仕様、価格、在庫、保証条件は推測せず「未確認」にする。 ・各仕様に出典URLまたは私の提示情報の該当箇所を付ける。 ・主観的な良し悪しと、確認できる数値を混ぜない。 表の列:候補/必須条件への適合/寸法/手入れの手間/総費用/出典と確認日/未確認事項 表の後に、次の3点を出してください。 1. 私が購入前に確かめるべき質問を3つ 2. どの条件を重視すると候補が変わるか 3. 今あるもので対応し、買わずに済ませる案 私が示していない体験談や口コミは作らないでください。
比較表で、数値と感想を混ぜない
表が埋まると、調べ終えたように感じやすいものです。でも「小さい」「静か」「お手入れが簡単」といった表現は、根拠や使う環境によって意味が変わります。
| AIの表に出た表現 | 確認したいこと |
|---|---|
| コンパクト | 幅・奥行・高さと、設置時に必要な空間 |
| お手入れが簡単 | 外して洗う部品、乾燥の手間、消耗品 |
| 価格が安い | 確認日、送料、必要な別売品、継続費用 |
| 家族向き | 人数に合う容量や使い方か。根拠がなければ未確認 |
これは比較項目の例で、実際の商品の性能や価格を示した表ではありません。口コミを参考にする場合も、どの型番を、どんな条件で使った話なのかを確認します。
購入前は、元のページに戻って確認する
- 型番と仕様:メーカーの仕様表・取扱説明書で、比較に使った数字を確認。
- 設置場所:収納する寸法だけでなく、使用中に必要な空間も実測。
- 支払総額:販売店の現在の税込価格、送料、必要な付属品を確認。
- 保証と返品:買う販売店の条件を自分で読む。
- 最後の判断:AIの順位ではなく、最初に書いた困りごとと必須条件に照らす。
AIが出した出典URLも、実際に開いて対象の情報があるか確認してください。表にリンクが付いているだけでは、内容の正しさは確定しません。
まずは購入せず、比較表だけを作ってみる
今日できる小さな試し方は、すでに気になっている候補2つについて、必須条件3つの比較表を作ることです。最初は10分を目安に区切り、完成しなくても「何が未確認か」が分かれば記録に残せます。
残すものは、入力した指示文・AIの比較表・公式情報と違った箇所・修正にかかった時間。画面の記録だけでも振り返れます。購入する必要はなく、氏名・住所・注文番号などは入力しない形で試してください。
AIを使ったから必ず安く買える、必ず時短になるという話ではありません。調べる項目を整理し、最後は自分で確かめる。その使い方から、暮らしの中で役立つ場面を見つけていきたいと思います。
暮らしの別の場面で試すなら、5人家族の夕食3日分をAIに相談する指示文も用意しています。実際に使った道具の記録は、親子で遊べる室内おもちゃの体験記事をご覧ください。
